ウェハー洗浄ジグの役割と特長|工程安定化のための治具技術
ウェハー洗浄ジグとは
ウェハー洗浄ジグは、手動で行う洗浄工程において、ウェハーの取り扱いを安定させるための治具です。
研究開発や試作工程、小ロット生産では、自動洗浄装置の導入が難しい場合や、条件を柔軟に変更しながら洗浄を行いたい場面も少なくありません。
このような環境では、作業者が直接ウェハーを扱う手動洗浄が用いられることが多く、その際の保持方法や取り扱いの安定性が、洗浄品質に影響を与える要因となります。
ウェハー洗浄ジグは、洗浄中のウェハーを一定の状態で保持することで、破損や表面損傷のリスクを低減し、作業の再現性を高める役割を担います。
手動洗浄特有の課題
手動によるウェハー洗浄において、洗浄ジグを使用せずに作業を行う場合、作業者が直接ウェハーを保持・取り扱うことになります。
その結果、作業手順や力加減の違いが洗浄結果に影響しやすくなり、洗浄液や条件が同じであっても、洗浄品質や再現性に差が生じるリスクが高まります。
また、ジグを使用しない状態では、ビーカーや容器内でのウェハーの支持位置や姿勢が不安定になりやすく、
ウェハー同士や容器との接触による欠けや割れ、表面への擦り傷が発生する可能性が高まります。
特に、薄化されたウェハーや、表面に微細構造を持つウェハー、またベベル加工が施されていないウェハーでは、わずかな接触や応力によって損傷が生じやすくなります。
手動洗浄ジグの考え方
手動洗浄に用いるウェハー洗浄ジグには、洗浄工程中の取り扱いリスクを抑え、作業の再現性を確保するための配慮が求められます。
- 安定した取り扱いが可能であること
洗浄中のウェハーの状態が大きく変化せず、安定して取り扱えること。 - ウェハーに負担を与えにくいこと
薄化ウェハーや繊細な構造を持つウェハーに対しても、無理のない取り扱いができること。 - 洗浄工程に支障をきたさないこと
洗浄液や工程条件の影響を受けにくく、洗浄作業を妨げないこと。 - 作業のばらつきを抑えられること
作業者や手順の違いによる影響を受けにくいこと。 - 安全かつ扱いやすいこと
日常的な洗浄作業の中で、無理なく安全に使用できること。
手動洗浄ジグが選ばれるとき
自動洗浄装置や自動洗浄用ジグは、高い再現性や処理能力を持つ一方で、対応できるウェハー形状やサイズがあらかじめ定められていることが一般的です。
そのため、特殊形状のウェハーや、試作段階のデバイスに対しては、適用が難しい場合があります。
一方、手動洗浄用のウェハー洗浄ジグは、ビーカーなどの開放容器を用いた洗浄工程を前提としているため、構造を大きく変更することなく、比較的容易に形状や条件の調整が可能です。
標準構成と柔軟な対応
ウェハーサイズや基本的な条件が合う場合には、標準的な洗浄ジグをそのまま使用しても問題のない完成度を備えており、特別な調整を行わずに導入されるケースも少なくありません。
日常的な洗浄作業において、安定した取り扱いを行うための治具として利用されています。
一方で、ウェハー形状や厚み、取り扱い条件に固有の要件がある場合には、標準構成をベースに、必要に応じた調整を加えることで対応しています。
これまでにも、さまざまな条件に応じた調整を重ねながら提供してきており、標準構成とカスタマイズ対応を両立した形での運用が行われています。
お問い合わせ
ウェハー洗浄ジグは、ウェハーサイズや形状、厚み、洗浄方法などの条件によって、最適な構成や考え方が異なります。
標準的な洗浄ジグで対応可能な場合もあれば、取り扱い条件に応じた調整が必要となるケースもあります。
当社では、開放容器を用いた手動洗浄工程を前提に、用途や条件を整理したうえで、適した洗浄ジグの構成をご提案しています。
具体的な仕様が固まっていない段階でも、現状の課題や検討内容についてご相談いただけます。
ウェハー洗浄工程に関するお困りごとや、洗浄ジグの選定・カスタマイズについてのご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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